2008年 05月 03日
東京遠征・東武→西武→京王→小田急→神宮? |
毎度の朝5時40分起床である。天気予報が悪く、関東地方は午前中雨だという。最後の神宮の野球こそ中止は免れそうではあるが、撮り鉄が飛んでしまっては困る。パンを食べて、外に出ると、今にも雨が降りそうというかパラパラとしはじめている。これはやばいな…と思いながらも出発するしかなかった。東上本線を普通電車で北上する。…正式名称は東上本線だが、なんか違和感があるので以下は東上線とする。
東武東上線は以前から池袋~和光市間で東京メトロ有楽町線と競合していたが、副都心線が開業することでさらにメトロとの競合関係が激化する。といっても東上線は副都心線・有楽町線とも乗り入れをするので敵対と言うわけではないが。ともあれ、副都心線の開業で運行系統に変化が生じ、この過程で特急が廃止、快速急行と定員製の通勤ライナー「TJライナー」の新設が決まっている。東上線の特急はかつては秩父鉄道に乗り入れるなど観光輸送的な面をもっていたのだが、現在は池袋~小川町間に土・休日だけ走っていた。停車駅は特急らしく絞られているのだが、車両はふつうの通勤車両で種別表示が「特急」なだけである。ただ、これまで私が特急に会うときは決まって8000系のLED改造車ばかり。走りを撮る機会もなかったのでラストチャンスとばかりに来たのである。朝霞から3駅、柳瀬川で降りてみる。島式ホームだからどうかな…と思ったが、信号設備で遮られていてアウト。次の電車で先へ進む。この頃になると雨は本降りになっていた。この駅はホームいっぱいに屋根があるのが救いだが、この先の駅である保証はない。2つ先の鶴瀬へ。同じような島式だが、今度は障害物もなさそう。ここで撮れそうだ。屋根もホーム先端まであるし。少し肌寒さを感じつつも東上線特急を狙うべくカメラを構えた。 1本目の特急は10000系。LEDが来たらどうしようかと思ったが、無事幕車を抑えられた。次の特急は1時間後なのでそこまでは居座ることにする。 メトロ直通「新線」池袋ゆき。副都心線開業で通称「有楽町線新線」だった線路が副都心線に取り込まれ、「新線」池袋駅は副都心線の池袋駅になるため、この行先は消える。 急行 森林公園ゆき 一部の急行は森林公園止である。50000系のLEDも映りこませるのはなかなか厳しいLEDである。250分の1でこれ。 8000系第1次更新車は顔が原型風(微修正はされているそうだ)。編成でと言いたいところだが、東上線には6連車3本のみでおそらく小川町方は顔が隠れるので池袋ゆきでしか撮れない。…平日朝の通勤急行を撮る時に狙うか(って通急撮る機会があるかどうか)。
ちなみに池袋発の普通電車は大半が志木か成増で折り返すので撮れないため、ひたすら準急か急行、あとはメトロ車である(たまたまか9000系は和光市方面へはよく見たが、川越方面はほとんど来なかったように思う)。天気予報では雨の降り方についてはそんなに言ってなかったのだが、時間が経つにつれて雨は強くなり、 最後となる2本目の特急小川町ゆきになると雨がはっきりと見えるほどであった。まあ、屋根がある駅で助かったものである。なんか昨日池袋で幕回しのシーンに遭遇したら快速急行は特急と同じ緑地白字の表示のようで、「TJライナー」のための名称を変えたような感じもあるが、また撮りに行きたいとは思う。
普通電車で川越に向かう。この辺でそろそろちゃんとした朝食を…と思っていたら反対のホーム階段下に吉野家発見(^ー^)。9時前でラッシュ後ということもありガラガラの店内で朝から牛丼であった。
さて、このあとは西武の本川越駅に行くつもり。しかし、その前に。明日は上田電鉄の「まるまどまつり」のために上田へ向かうことになる。東京から上田なら当然長野新幹線「あさま」だが、実はまだチケットが取れていない。1週間ほど前から「サイバーステーション」で事前チェックしつづけたものの希望の列車はずっと満席、出発前に地元で空席照会してもらったが、1本前ならわずかに空席ありだが、当該は満席と回答され(1本前は東京発6時台なのだ…)、こうなったら自由席に並ぶしかないかなと思ったのだが、東武の駅と連絡通路でつながるJR川越駅でおもむろに指定席自動券売機を操作してみると、残席あり!!おーっと!、これはよくやった!!。これで明日の朝に余裕ができた…。雨の憂鬱も吹っ飛ぶうれしい出来事であった。
今度は西武新宿線である。ま、新宿線も拝島方面への速達列車「拝島快速」の新設など改正がある。しかし、何かレアな設定がなくなるというのは確認していない。今回は、土・休日のみ1日3本の急行西武遊園地ゆきというのが昔から走っており、長年撮っておきたいと思っていたのだが、なかなか機会がなくそのままにしていたので、今回トライすることにした、というだけである。ただ、現在西武では全線で車両の行先表示幕の取替えが進行しているため、また「旧幕撮っとけば…」なんて思うことのないよう今回撮れるだけ撮ろうという計画をたてたものである。
川越駅から本川越駅までは少し距離がある。しかし、最近良くある「100円バス」がここにも設定されており、本川越駅までは100円なので、使ってみることにした。乗客は私のほかに部活動らしきグループがいるだけ。本川越駅で降りたのは私だけだった。それにしても川越駅も本川越駅も周辺の街は小さくはないけどそんなにビルが並ぶわけでもなく、静かな雰囲気であった。本川越から急行に乗って撮影地を探す…といっても、小平までは仕事はない。雨の降る外をぼーっと眺めていた。
小平に到着。このあたりで1本目の西武遊園地ゆきがもうここに着いてしまう。多摩湖線の分岐もあるのでホームは2面4線、ポイントや引き上げ線もあり、キレイには撮れそうもない上に、雨はあいかわらず。ズームを最大限の300mmにしても車両は小さくなりそうと言う状況であったが、やむを得ない。 1本目は新2000系であるが、字幕車で英字なしのプロトタイプだった。まず字幕車が撮れたことにホッ。なお、もちろん結構なトリミングを施しております(笑)。
引き続き急行で田無まで行き、ここで始発の普通に乗り換える。「ホーム先端まで屋根」と「直線」の2条件でチェックを続け、決めたのが武蔵関であった。しかし、たしかに屋根はあるのだが、横から雨が吹き込んできて結局軽く濡れながらになった。で、待つことしばしで2本目の西武遊園地ゆきが来た。・・・おおっ? 幕車旧2000!!!v(^o^)vこれで来れば最高だと思っていた組み合わせがドンピシャでやって来てくれた。いや~来てよかった。なお、武蔵関のホーム先端で無理しないで撮ると信号機や踏切動作の表示器は入ります。…最近こういう構図になったらズームを効かせても一部入るくらいなら全部入れるようにしている。もうやめてもいい位だったが、もう40分待って3本目にも期待した…。結果は20000系だったが。スピードを落としたもののやっぱりLEDは切れていた。で、この時点での新宿線の幕取替えの状況だが、新2000系や6000系でそこそこ交換されているのは見たのだが、もともとLED化されている編成がある程度あったうえ、新101系や3000系といった旧型車はまったく交換の兆しもない状態で、交換は初期段階といった様子であった。これで西武新宿線は終わり。高田馬場でJR乗り換えなら楽だが、ルート的に次が小田急か京王で迷っていたので、JRだと非効率的だし、西武新宿まで行ってちょっと歩き、ヨドバシカメラでフィルムを補充したうえでひとまず小田急の新宿駅へ向かった。
さて、この先だがロマンスカーLSE7000形が昨年から1編成だけ旧塗装に戻されている。当初は3月で終わりだったはずが現在も継続されており、まだ撮っていないだけにチャンスと思っていた。前日、新宿のホームからその7000形が止まっているシーンに遭遇しており、今日こそは…と思っていたのだ。だが、運用は判明しておらず、手持ちの「コンパス時刻表」に記載されたロマンスカーの車種記号から「EXEでない展望車付き」で運転される列車をピックアップして狙うことにしていた。ただ、時刻は1時少し前で到着はまだ2時間近く先。5000形や5200形といった先行きの危ぶまれる車両の記録に充ててもいいが、それにしても時間が長いので、…まずは「箱根そば 本陣」で腹ごしらえ(笑)。いかにも関東風の濃い濃いだしを食べると関東に来たと実感する。本厚木の「箱根茶屋」なら丼物もあるんだけど…とはいうが、今はあんまりガツガツ食う気もなく。
で、結局小田急の改札に入る。いつも混んでるイメージがある地上ホームの列車だが、さすがに10両編成の先頭まで行く客は少ないようで、車内スカスカの急行に乗って下北沢まで行った。複々線化工事の関係で以前の東京遠征で撮影に使った小田原方のホーム先端は完全封鎖のような状態になっていた。新宿方は変化なかったが、まあ今回はここで小田急を撮るのではなく、乗り換えて京王井の頭線へ行ってみることにした。
下北沢での乗り換えは中間改札がなく連絡通路を通れば井の頭線ホームに出る。戦前~戦後の一時期同一会社の路線だった名残だろうか。さて、井の頭線に関してははじめて東京遠征した10数年前の早朝、なぜか吉祥寺で駅撮りをしただけである。その後は明大前~渋谷だけ乗ったりはしたのだが、走行列車の撮影はなかった。まあ気にはなるのだが、行かなければ!というタイミングがなかったのが一因である。今回もそういうタイミングではない。なんとなく3000系でも撮りたいな…というだけであった。
とりあえず、吉祥寺方へ向かってみることにする。駅が多いし、駅間距離は短いし、線路がうねっていてあまりスピード感はないが昼間から利用者の多いこと。列車の本数も多く、昔風に言うならゲタ電的なものなのだろう。
途中一旦降りて写真を撮ってみたのだが、島式ホームで信号関係の物が目障りなのでさらに進む。それにしても1000系ばかり。3000系は途中1本だけすれ違ったが、おかしいな…と思っていたら、富士見ヶ丘の車庫にはお休み中の3000系の山。こりゃ見かけないわけだ。でも、別に3000系はラッシュ時用という区分けにはなっていないはずだが、運が悪いって事だろうか…。結局吉祥寺まで残り2駅という三鷹台がようやく撮影ポイントとなったのだが、降りた途端に雨がパラパラ…なんでやねん。それでもしばらくいたものの、3000系の姿もないし、あまり長居すると今度はロマンスカーを逃しかねない。ここはいさぎよく終わりにした。下北沢へ戻るべく渋谷行きに乗る。で、1つ目の久我山に着いて見たのは、向かいのホームに停車中の吉祥寺ゆき3000系…。もうちょっと我慢したらよかったのかよ。 なんの変哲もない(笑)井の頭線1000系
下北沢に戻り、今度は小田急7000形LSEの撮影である。1本だけの旧塗装狙いである。時刻は15時前。これから1時間弱、新宿に戻ってくる3本の特急が「EXE以外の展望車あり」編成使用、つまりLSEか1本だけの10000形HiSEである。LSEが4本、HiSEが1本なのでとりあえずLSEに当たる確率は「3/5」だ。まず新宿ゆきを狙い、旧塗装に当たった時点で下北沢で帰りを撮るという計画である。で、新宿ゆきは南新宿で構えることにした。が、先客がいる!!狭いホーム先端なのに…と思っていたらなぜか程なくいなくなってしまった。そうこうしてるうちに1本目の特急「はこね20号」はLSE現塗装で通過。
3本の特急は20~30分間隔でやってくる。一旦改札を出て駅常備の「小田急ロマンスカー時刻表」も念のためもらって確認しておく。が、つぎの「はこね22号」もLSE現塗装。おいおい…、まさかはずれなんてことは…。ただ、こういうときは案外「次は来るだろ」と楽観視していたりする。待っている間には 5000系も撮影。ま、先になくなりそうなのは5200系の方らしいが、どっちにしても、小田急顔の代表格だった5000系も姿を消す時期が来ているというのは寂しいものである。
で、最後の3本目の時間が近づいてきた。これは「さがみ84号」である。「はこね」ではなく「さがみ」でおさえるというのも渋くていいじゃんと思った。のだが… HiSEだ…。長野電鉄へのトレードで注目されたものの、小田急ではバリアフリーでない車内設備が問題視されて1編成残すだけ。貴重な存在になったとはいえ…本命でない1/5に当たってしまった。ということで、下北沢へ行くことなく小田急終わり。今日の鉄活動は終了である。
さあ、ここからは気持ちを切り替えて(?)野球観戦である。代々木上原から地下鉄千代田線に乗り(はじめて4000系乗った…)、表参道で銀座線に乗り換えて外苑前という神宮球場へのごくごくふつうのルートで向かった。さて、今まで野球観戦については親サイト「TetsuRadi-Q」の「スタジアムのおもいで」という項で書いていたのだが、構成がいろいろと難しいので、ここで記すことにする。アンチ巨人なのでツバメ寄りとなることをあらかじめ付しておく。
神宮は約3年振りである。前回も…というか神宮での過去3回の観戦のうち2回は巨人戦である。ただ、最後に見た2004年8月3日の対巨人戦は1回表にいきなり5点取られ、結局3-12というどうしようもないゲームであった。9点差ついたときはもう呆れて笑うしかなかったのをよく覚えている。そんなことのないように…と祈りつつ、球場に向かって歩く。神宮球場ファンには有名な道すがらにある「ステーキのくいしんぼ」が露天売りする「ステーキ丼」を買い、球場への道を急ぐ。ちなみに、球場手前にあるパックを平気ではみ出す超大盛りやきそばの露店も有名なのだが、3年前ステーキ丼と一緒に食べたらしゃれにならんくらい満腹になってしまったので、今回はパス(^^;)ということで、 明治神宮野球場に到着である。既に開場、していたが今日がアトムズビジターユニフォームの初日、しかも土曜日と言うことで、球場周辺には多くの観客が集まっていた。鉄腕アトムやヤクルトアトムズのデザインをあしらったグッズの販売コーナーも特設され、いろんなものが飛ぶように売れていた。私も記念にユニフォームをアレンジしたトートバッグと復刻版ヤクルトアトムズ球団旗を購入しておいた。
余談ですが…。グッズ販売の横あたりでなにやらカメラに向かってハイテンションに喋っているアトムズビジユニを着た人物…。あれ、見たことあるな…と思ったら元関西テレビの梅田淳アナウンサーだった。取材か何かだったのだろうが(CSのフジテレビ739の「プロ野球ニュース」キャスターもしているが、日曜担当だからちょっと違うな…違う番組?)、氏の関テレ時代は時期によってオリックスだったり近鉄だったり阪神だったりとコロコロ応援チームが変わることで有名だったので、この格好がなんかある意味「さすがだ」と思えた(笑)
さて、今回はA指定席+レプリカビジユニの企画入場券「アトムチケット」である。ユニフォームと入場プレゼントの「ユニフォーム型シャボン玉セット」(これが後で思わぬことを呼ぶのだ…)をもらい、入場。席はというと、まあちょっと上の方かなという感じであった。指定席なので早く来る必要もないのだが、アトムチケットの割り当てとおぼしきゾーンは既に結構埋まっており、それゆえ動くに動けなくなってしまった。おまけに荷物も結構大きいので余計に往生することになった。そんな状態なのでステーキ丼もそそくさと食べておいた。ステーキというよりは洋風焼肉って感じの肉厚であるが、味は良い。3年ぶりでも変わっていなかった。 アトムズビジユニでウォームアップするスワローズの選手達
今までプロ本拠地で屈指の狭い球場だった神宮球場だったが、昨年オフの改装工事で大幅に両翼を拡張、さらに人工芝も最新式のものに替え、スコアボードも超大型ビジョン使用のものに変えるなど面目を一新。今までの人工芝は昔ながらの平べったく見える奴であったが、フカフカのものに変わり、スコアボードも大型ビジョンと言いながら昨年までのスコアボードのイメージを守っているのか、表示板的な枠がうっすらと表現されるこだわりぶりである。両翼拡張は…まあ他の球場と同じくらいになったということであまり目新しさはなかった。
定刻どおり試合開始、東京ヤクルトは若手の村中、巨人は内海。…うーん、名前負けしそうだ。しかも立ち上がりから村中は四球を出すなどもったりしたペース。ヒットこそ出ないがなんとか抑えるというペースであった。いっぽうの内海はスイスイと抑えていく。3回にヤクルトが初ヒットを放つも決定打が出ずゼロ行進が続く。いっぽうの村中は徐々に調子が上がっていきこちらも無得点…というか、 ここまでノーヒットである。6回くらいからおやおや?と思ってはいたのだが、8回までついに無安打。まさか、まさかノーヒットノーランが見られる!?と内心興奮状態になってきたのだが、周りのスワローズファンは意外に盛り上がっておらず冷静(・_・;)。というか、スワローズ打線は終盤再三チャンスを掴むもあと一本が出ず無得点のまま。勝つかどうかも分からない状態では…というところか。
で、先頭の谷を打ち取りあと2人。が、が、…怖いと思っていた1、2番の若手コンビ。打順1番に返って亀井。粘りに粘りに粘った13球目にツーベース…。そして、ここから悪夢がはじまり(笑) 最後はほとんど放心状態でした(泣)。阿部にダメ押しのホームランを打たれたときには神宮球場に無数のシャボン玉がスタンドから飛ぶ始末。・・・来場者プレゼントのシャボン玉である。ゲーム序盤からチラホラ飛んできたりしてアナウンスやスコアボードにやめろと注意がでていたのだが、みんな気持ちが切れたのかこの時はみんなやりだして、熱狂的ツバメ党とおぼしき近くに座っていたお姉さんが「シャボン玉飛ばすんじゃネェよ!!!」とキレて叫んでいたのが印象深い。
あと、点取った時に1塁側スタンドでもオレンジのタオル振る奴いたのはカンベンして欲しいな…。3塁側行けよ。
なんかもうホントにガックリとして球場を後にした。・・・行く時はそう思わなかったけど、やっぱり見るからに巨人ファンが多いなあ…、と負けてるとさらにネガティブになってしまう。東京メトロにJR、都営地下鉄と帰るルートは豊富だが、9時も過ぎているし、なにせ今日は宿が蒲田なのでちょっと離れている。奇をてらわず銀座線で渋谷に出てJRで帰ることにした。山手線で行けば乗り換え1回だが、早そうだしと思い大崎まで埼京線を使う。大井町まで行けばいいのだが、そうなるとりんかい線で別料金だし…と気分は暗くても金勘定してしまい、大崎で乗り換え、また品川乗り換えとめんどくさいことをして蒲田へ着いた。宿はキレイなんだけど、駅周辺はちょっと私の体には合わない街だな…と感じつつ、明日も早いので床に着いた。明日は上田である。
東武東上線は以前から池袋~和光市間で東京メトロ有楽町線と競合していたが、副都心線が開業することでさらにメトロとの競合関係が激化する。といっても東上線は副都心線・有楽町線とも乗り入れをするので敵対と言うわけではないが。ともあれ、副都心線の開業で運行系統に変化が生じ、この過程で特急が廃止、快速急行と定員製の通勤ライナー「TJライナー」の新設が決まっている。東上線の特急はかつては秩父鉄道に乗り入れるなど観光輸送的な面をもっていたのだが、現在は池袋~小川町間に土・休日だけ走っていた。停車駅は特急らしく絞られているのだが、車両はふつうの通勤車両で種別表示が「特急」なだけである。ただ、これまで私が特急に会うときは決まって8000系のLED改造車ばかり。走りを撮る機会もなかったのでラストチャンスとばかりに来たのである。朝霞から3駅、柳瀬川で降りてみる。島式ホームだからどうかな…と思ったが、信号設備で遮られていてアウト。次の電車で先へ進む。この頃になると雨は本降りになっていた。この駅はホームいっぱいに屋根があるのが救いだが、この先の駅である保証はない。2つ先の鶴瀬へ。同じような島式だが、今度は障害物もなさそう。ここで撮れそうだ。屋根もホーム先端まであるし。少し肌寒さを感じつつも東上線特急を狙うべくカメラを構えた。
ちなみに池袋発の普通電車は大半が志木か成増で折り返すので撮れないため、ひたすら準急か急行、あとはメトロ車である(たまたまか9000系は和光市方面へはよく見たが、川越方面はほとんど来なかったように思う)。天気予報では雨の降り方についてはそんなに言ってなかったのだが、時間が経つにつれて雨は強くなり、
普通電車で川越に向かう。この辺でそろそろちゃんとした朝食を…と思っていたら反対のホーム階段下に吉野家発見(^ー^)。9時前でラッシュ後ということもありガラガラの店内で朝から牛丼であった。
さて、このあとは西武の本川越駅に行くつもり。しかし、その前に。明日は上田電鉄の「まるまどまつり」のために上田へ向かうことになる。東京から上田なら当然長野新幹線「あさま」だが、実はまだチケットが取れていない。1週間ほど前から「サイバーステーション」で事前チェックしつづけたものの希望の列車はずっと満席、出発前に地元で空席照会してもらったが、1本前ならわずかに空席ありだが、当該は満席と回答され(1本前は東京発6時台なのだ…)、こうなったら自由席に並ぶしかないかなと思ったのだが、東武の駅と連絡通路でつながるJR川越駅でおもむろに指定席自動券売機を操作してみると、残席あり!!おーっと!、これはよくやった!!。これで明日の朝に余裕ができた…。雨の憂鬱も吹っ飛ぶうれしい出来事であった。
今度は西武新宿線である。ま、新宿線も拝島方面への速達列車「拝島快速」の新設など改正がある。しかし、何かレアな設定がなくなるというのは確認していない。今回は、土・休日のみ1日3本の急行西武遊園地ゆきというのが昔から走っており、長年撮っておきたいと思っていたのだが、なかなか機会がなくそのままにしていたので、今回トライすることにした、というだけである。ただ、現在西武では全線で車両の行先表示幕の取替えが進行しているため、また「旧幕撮っとけば…」なんて思うことのないよう今回撮れるだけ撮ろうという計画をたてたものである。
川越駅から本川越駅までは少し距離がある。しかし、最近良くある「100円バス」がここにも設定されており、本川越駅までは100円なので、使ってみることにした。乗客は私のほかに部活動らしきグループがいるだけ。本川越駅で降りたのは私だけだった。それにしても川越駅も本川越駅も周辺の街は小さくはないけどそんなにビルが並ぶわけでもなく、静かな雰囲気であった。本川越から急行に乗って撮影地を探す…といっても、小平までは仕事はない。雨の降る外をぼーっと眺めていた。
小平に到着。このあたりで1本目の西武遊園地ゆきがもうここに着いてしまう。多摩湖線の分岐もあるのでホームは2面4線、ポイントや引き上げ線もあり、キレイには撮れそうもない上に、雨はあいかわらず。ズームを最大限の300mmにしても車両は小さくなりそうと言う状況であったが、やむを得ない。
引き続き急行で田無まで行き、ここで始発の普通に乗り換える。「ホーム先端まで屋根」と「直線」の2条件でチェックを続け、決めたのが武蔵関であった。しかし、たしかに屋根はあるのだが、横から雨が吹き込んできて結局軽く濡れながらになった。で、待つことしばしで2本目の西武遊園地ゆきが来た。・・・おおっ?
さて、この先だがロマンスカーLSE7000形が昨年から1編成だけ旧塗装に戻されている。当初は3月で終わりだったはずが現在も継続されており、まだ撮っていないだけにチャンスと思っていた。前日、新宿のホームからその7000形が止まっているシーンに遭遇しており、今日こそは…と思っていたのだ。だが、運用は判明しておらず、手持ちの「コンパス時刻表」に記載されたロマンスカーの車種記号から「EXEでない展望車付き」で運転される列車をピックアップして狙うことにしていた。ただ、時刻は1時少し前で到着はまだ2時間近く先。5000形や5200形といった先行きの危ぶまれる車両の記録に充ててもいいが、それにしても時間が長いので、…まずは「箱根そば 本陣」で腹ごしらえ(笑)。いかにも関東風の濃い濃いだしを食べると関東に来たと実感する。本厚木の「箱根茶屋」なら丼物もあるんだけど…とはいうが、今はあんまりガツガツ食う気もなく。
で、結局小田急の改札に入る。いつも混んでるイメージがある地上ホームの列車だが、さすがに10両編成の先頭まで行く客は少ないようで、車内スカスカの急行に乗って下北沢まで行った。複々線化工事の関係で以前の東京遠征で撮影に使った小田原方のホーム先端は完全封鎖のような状態になっていた。新宿方は変化なかったが、まあ今回はここで小田急を撮るのではなく、乗り換えて京王井の頭線へ行ってみることにした。
下北沢での乗り換えは中間改札がなく連絡通路を通れば井の頭線ホームに出る。戦前~戦後の一時期同一会社の路線だった名残だろうか。さて、井の頭線に関してははじめて東京遠征した10数年前の早朝、なぜか吉祥寺で駅撮りをしただけである。その後は明大前~渋谷だけ乗ったりはしたのだが、走行列車の撮影はなかった。まあ気にはなるのだが、行かなければ!というタイミングがなかったのが一因である。今回もそういうタイミングではない。なんとなく3000系でも撮りたいな…というだけであった。
とりあえず、吉祥寺方へ向かってみることにする。駅が多いし、駅間距離は短いし、線路がうねっていてあまりスピード感はないが昼間から利用者の多いこと。列車の本数も多く、昔風に言うならゲタ電的なものなのだろう。
途中一旦降りて写真を撮ってみたのだが、島式ホームで信号関係の物が目障りなのでさらに進む。それにしても1000系ばかり。3000系は途中1本だけすれ違ったが、おかしいな…と思っていたら、富士見ヶ丘の車庫にはお休み中の3000系の山。こりゃ見かけないわけだ。でも、別に3000系はラッシュ時用という区分けにはなっていないはずだが、運が悪いって事だろうか…。結局吉祥寺まで残り2駅という三鷹台がようやく撮影ポイントとなったのだが、降りた途端に雨がパラパラ…なんでやねん。それでもしばらくいたものの、3000系の姿もないし、あまり長居すると今度はロマンスカーを逃しかねない。ここはいさぎよく終わりにした。下北沢へ戻るべく渋谷行きに乗る。で、1つ目の久我山に着いて見たのは、向かいのホームに停車中の吉祥寺ゆき3000系…。もうちょっと我慢したらよかったのかよ。
下北沢に戻り、今度は小田急7000形LSEの撮影である。1本だけの旧塗装狙いである。時刻は15時前。これから1時間弱、新宿に戻ってくる3本の特急が「EXE以外の展望車あり」編成使用、つまりLSEか1本だけの10000形HiSEである。LSEが4本、HiSEが1本なのでとりあえずLSEに当たる確率は「3/5」だ。まず新宿ゆきを狙い、旧塗装に当たった時点で下北沢で帰りを撮るという計画である。で、新宿ゆきは南新宿で構えることにした。が、先客がいる!!狭いホーム先端なのに…と思っていたらなぜか程なくいなくなってしまった。そうこうしてるうちに1本目の特急「はこね20号」はLSE現塗装で通過。
3本の特急は20~30分間隔でやってくる。一旦改札を出て駅常備の「小田急ロマンスカー時刻表」も念のためもらって確認しておく。が、つぎの「はこね22号」もLSE現塗装。おいおい…、まさかはずれなんてことは…。ただ、こういうときは案外「次は来るだろ」と楽観視していたりする。待っている間には
で、最後の3本目の時間が近づいてきた。これは「さがみ84号」である。「はこね」ではなく「さがみ」でおさえるというのも渋くていいじゃんと思った。のだが…
さあ、ここからは気持ちを切り替えて(?)野球観戦である。代々木上原から地下鉄千代田線に乗り(はじめて4000系乗った…)、表参道で銀座線に乗り換えて外苑前という神宮球場へのごくごくふつうのルートで向かった。さて、今まで野球観戦については親サイト「TetsuRadi-Q」の「スタジアムのおもいで」という項で書いていたのだが、構成がいろいろと難しいので、ここで記すことにする。アンチ巨人なのでツバメ寄りとなることをあらかじめ付しておく。
神宮は約3年振りである。前回も…というか神宮での過去3回の観戦のうち2回は巨人戦である。ただ、最後に見た2004年8月3日の対巨人戦は1回表にいきなり5点取られ、結局3-12というどうしようもないゲームであった。9点差ついたときはもう呆れて笑うしかなかったのをよく覚えている。そんなことのないように…と祈りつつ、球場に向かって歩く。神宮球場ファンには有名な道すがらにある「ステーキのくいしんぼ」が露天売りする「ステーキ丼」を買い、球場への道を急ぐ。ちなみに、球場手前にあるパックを平気ではみ出す超大盛りやきそばの露店も有名なのだが、3年前ステーキ丼と一緒に食べたらしゃれにならんくらい満腹になってしまったので、今回はパス(^^;)ということで、
余談ですが…。グッズ販売の横あたりでなにやらカメラに向かってハイテンションに喋っているアトムズビジユニを着た人物…。あれ、見たことあるな…と思ったら元関西テレビの梅田淳アナウンサーだった。取材か何かだったのだろうが(CSのフジテレビ739の「プロ野球ニュース」キャスターもしているが、日曜担当だからちょっと違うな…違う番組?)、氏の関テレ時代は時期によってオリックスだったり近鉄だったり阪神だったりとコロコロ応援チームが変わることで有名だったので、この格好がなんかある意味「さすがだ」と思えた(笑)
さて、今回はA指定席+レプリカビジユニの企画入場券「アトムチケット」である。ユニフォームと入場プレゼントの「ユニフォーム型シャボン玉セット」(これが後で思わぬことを呼ぶのだ…)をもらい、入場。席はというと、まあちょっと上の方かなという感じであった。指定席なので早く来る必要もないのだが、アトムチケットの割り当てとおぼしきゾーンは既に結構埋まっており、それゆえ動くに動けなくなってしまった。おまけに荷物も結構大きいので余計に往生することになった。そんな状態なのでステーキ丼もそそくさと食べておいた。ステーキというよりは洋風焼肉って感じの肉厚であるが、味は良い。3年ぶりでも変わっていなかった。
今までプロ本拠地で屈指の狭い球場だった神宮球場だったが、昨年オフの改装工事で大幅に両翼を拡張、さらに人工芝も最新式のものに替え、スコアボードも超大型ビジョン使用のものに変えるなど面目を一新。今までの人工芝は昔ながらの平べったく見える奴であったが、フカフカのものに変わり、スコアボードも大型ビジョンと言いながら昨年までのスコアボードのイメージを守っているのか、表示板的な枠がうっすらと表現されるこだわりぶりである。両翼拡張は…まあ他の球場と同じくらいになったということであまり目新しさはなかった。
定刻どおり試合開始、東京ヤクルトは若手の村中、巨人は内海。…うーん、名前負けしそうだ。しかも立ち上がりから村中は四球を出すなどもったりしたペース。ヒットこそ出ないがなんとか抑えるというペースであった。いっぽうの内海はスイスイと抑えていく。3回にヤクルトが初ヒットを放つも決定打が出ずゼロ行進が続く。いっぽうの村中は徐々に調子が上がっていきこちらも無得点…というか、
で、先頭の谷を打ち取りあと2人。が、が、…怖いと思っていた1、2番の若手コンビ。打順1番に返って亀井。粘りに粘りに粘った13球目にツーベース…。そして、ここから悪夢がはじまり(笑)
あと、点取った時に1塁側スタンドでもオレンジのタオル振る奴いたのはカンベンして欲しいな…。3塁側行けよ。
なんかもうホントにガックリとして球場を後にした。・・・行く時はそう思わなかったけど、やっぱり見るからに巨人ファンが多いなあ…、と負けてるとさらにネガティブになってしまう。東京メトロにJR、都営地下鉄と帰るルートは豊富だが、9時も過ぎているし、なにせ今日は宿が蒲田なのでちょっと離れている。奇をてらわず銀座線で渋谷に出てJRで帰ることにした。山手線で行けば乗り換え1回だが、早そうだしと思い大崎まで埼京線を使う。大井町まで行けばいいのだが、そうなるとりんかい線で別料金だし…と気分は暗くても金勘定してしまい、大崎で乗り換え、また品川乗り換えとめんどくさいことをして蒲田へ着いた。宿はキレイなんだけど、駅周辺はちょっと私の体には合わない街だな…と感じつつ、明日も早いので床に着いた。明日は上田である。
by tetsuradiq
| 2008-05-03 23:50
| 撮影記