2005年 12月 24日
南海へ |
そろそろ鉄活動をしようかと思い立ったので、また南海7000系旧塗装車を撮りに行くことにした。運転開始以来、南海電鉄のウェブサイトに運用スケジュールが掲載されていたのだが、これは今年いっぱいで終わりとなるそうで、それなら運用が確実にわかる今のうちに撮ろうと思った。金、土、日はいずれも昼間に走るのだが、金曜は普通車運用、土・日は区間急行に入る。今のところどっちも撮れてないが、昼間の区間急行はみさき公園での折り返しになっており、「区間急行 みさき公園」とはレア感をそそられる(レアじゃないんだけど)。日曜はムリなので土曜に行くことにした。ところが金曜日…
架線事故発生
金曜の昼間に南海本線で架線事故が発生し5時間あまり不通となった。当日は難波~住ノ江と貝塚~和歌山市でしばらく普通車のみの折り返し運転となり、車両運用はグチャグチャになってしまった可能性が高い(ちなみに事故当時の旧塗装車はちょうど関西空港に停車中で不通の間は待機しっぱなしだったそうだ)。これでどの列車に旧塗装が走るのかわからなくなった。ヘタすれば明日は走らず車庫で寝てしまう可能性すらある。無駄足の可能性を秘めつつ「青春18きっぷ」で新快速の客となった。車内ではあいかわらず寝ていたが、ハッと気が付くと大阪に着いていてドアも開いていた。もうワンテンポ遅れていたら降りそびれていたかも。自分でもびっくりするくらい目覚めるタイミングが絶妙…。
これまた絶妙に環状線は「大和路快速」が当たり、クロスシートで新今宮へ。乗り換えコンコースを通ると券売窓口に「南海時刻表 発売中」の文字。大手私鉄ではたいてい自社の全駅全電車の時刻表をダイヤ改正毎に発売している。近鉄や京阪のように紙も上質で観光案内やらなにやら載せてると700~800円くらいするのだが、南海時刻表は小型で紙質もイマイチかつ中身もシンプル。なので350円と手ごろな値段。ただ非沿線民が買っても仕方ないのだが、資料的に買っておいた。まさかこれが大活躍するとは思いもしなかったのだが…。
さて、当初の予定なら旧塗装は和歌山市9:04の区間急行に入っている。来る見込みはないが、いちおうそれを狙うことにした。時間的には前行った石津川かなと思い、新今宮で空港急行に乗って、堺まで。そして普通車で石津川へ向かう。ほどなく区間急行が来たのだが…
違う。 新塗装だった。やっぱり運用メタメタ…。旧塗装はどこへ行ったのか。ふと携帯でネットにアクセス。すると難波8:53着の普通車に入っていたという。こういうときに役立つなあ…。といってもその後の足取りは不明。ヘタすればそのまま住ノ江検車区へ入庫→お休みもある。とりあえず確認しようと戻る。ところが堺に着くとラピートβと区間急行の待ち合わせで8分停車。このタイムロスがうっとおしい。普通車の客はほとんど区間急行に乗ってしまい余裕の出来た普通車の車窓から住ノ江の様子を見るが、旧塗装はいない。まさか羽倉崎まで延々回送しているとも思えないしどっかを走っている可能性が高そうだ。このまま粉浜まで行ってみた。
南海線の各駅はやたらとホームが長い。しかし普通しか停まらない駅などはホームを持て余してる駅がほとんど。そのためホームの使わないところには柵をして入れないようにしている。ところが写真を撮るにはこれが都合が悪い。撮る位置が手前すぎてホームの一部が入ってしまい撮りにくいのだ。ゆえに南海線の駅はなかなか撮りにくい。先日の石津川は柵の位置がまだマシだったので撮れた。ところが粉浜は難波よりだけ柵がない。おまけに光線状態も良いのでいいポイントとは聞かされていた。上りホームからだと下りだけでなく複々線区間なので後追いになるが上りの難波ゆきの急行系も撮れるしいいだろう。ということでしばらくここで待つことに。(画像は粉浜の上りホームから岸里玉出方を望む。岸里玉出、さらには天下茶屋のホームまで見渡せる)
さて、旧塗装の足取りがつかめないのでどうにも動きにくい。買ったばかりの「南海時刻表」を見ると8:53難波着の普通車が折り返すとすれば9:03発の和歌山市ゆき普通車あたりになる。これがまた折り返してくるとしてもまた普通車で13時くらいまで帰ってこない。そもそもそれで合っているのかもわからないのでとりあえず粉浜で適当に撮ることにした。そうすれば何か目ぼしいのも来るだろう。旧塗装でなくても区間急行みさき公園ゆきは撮っておきたいし、今回のダイヤ改正で急行の代わりに増発された特急の一部は全車自由席(=ふつうの通勤車両)での運転なのでそれも撮ろうと思っていた。ただ、「サザン」の隙間を埋める形で設定されているので本数はそんなにない。この時点の直近は難波発11時15分なのでそれまでの約1時間は粉浜にとどまることにした。適当に「サザン」を撮ったり、今改正でふつうに走るようになった関西空港ゆきの普通車を撮ったり。が、区間急行だけはやたらと難波ゆきの普通車とカブッてしまい撮れない。同じサイクルで来る空港急行はギリギリ撮れるのに…。ステンレス車体の9000系の区間急行が妙に気に入って、撮ろう撮ろうと思ったのに来たら普通車に遮られ…。ついてないなと思っていたら、左側の通過線をサッと派手な電車が通り過ぎる。1000系をラッピングした「なんばparks」の広告電車だった。種別幕は「回送」。このときはなんとも思わなかったのだが…。
数十分後、岸里玉出方からその電車が帰ってきた。右の通過線を走ってくる。まあ、押さえとこうかと思っていたが、ん?種別幕がなんか変だぞ…「特急」!!!もともと狙っていた自由席特急にドンピシャ。ただ、このときやたら天気が良く、行先の「和歌山市」の表示が光の加減で見えなかった。…もう1回チャンスはないだろうかと調べてみることにした。さらにさっき撮れなかった9000系の区間急行も気になるし…。12時前になるのでこの辺で一旦休憩。堺にでも行けば店があるだろと思い、堺へ…行こうと思ったのだが普通車が15分に1本なのでなかなか来ない。おまけにこの日はとにかく寒いのなんの。待つ間はひたすら凍えていた。
堺で仕切り直し。駅ビルのマクドナルドでお昼を食べつつ予想してみる。parksの自由席特急は和歌山市での折り返しもどうやら特急のようで2時前には帰って来る。区間急行はみさき公園ゆきの間はずっと区間急行の運用のようなので目星がつく。これも1時から2時の間に往復してくる。そして旧塗装は前述の難波ゆき普通車で帰って来るなら堺が12時45分着。まあ、間に合うかとのんびりしていた。そして時間ないからまた石津川あたりで…と思っていたらホームに上がる途中で下り普通車が発車してしまった。つぎの普通は12時41分。石津川では間に合わない。やっぱり粉浜に帰ることにしたが、難波ゆき普通車はもうホームに入ってきており、あわててそちらへ。
ふたたび粉浜。晴れていたはずが一転、曇り空。おまけに雪までちらつく。寒い。凍える。でも、撮らないと意味がない。旧塗装は粉浜着13時01分の普通車で来るという予想の元、待つ。そして、来た。 旧塗装(^ー^)
よかった。来たかいがあったというもの。折り返しは関西空港ゆきの普通車なので折り返しまでそんなに時間はかからないので当然それも狙うこととする。そして約30分後 到着。こうしてみると、出始めは「色が明るい」なんていわれていたのが、だんだん汚れてきたのか色が濃く見えるようになり、往年の色になってきたような気がする。旧塗装は「国際空港への連絡路線のイメージには合わない」とのことでやめてしまった経緯があるが(広告代理店が絡んでいたらしい)、やはり旧塗装を見てしまうと今の色は7000系などの旧来からの車両にはあまり似合わないなと思えてしまう。
そのあと、9000系の区間急行みさき公園ゆきもやってきた。何度となくかぶられてきたので撮るホームを変えて撮影。軽くカーブがかかっているので雰囲気も違ってなかなか。南海線初のステンレス車9000系はそれまでの7000系列に比べるとまだ新塗装もしっくりきているが、その昔の旧塗装は濃緑の帯1色。写真でしか見たことはないが、なかなか渋い雰囲気だった。こちらのリバイバル塗装なんてのもあれば個人的には面白いが…。 そうこうしてるうちに午前中和歌山へ行っていたparks塗装の1000系がやはり特急で難波へ向かっていった。時刻表を見てもどうやらこのままもう一度自由席特急には入りそうだ。…ふと、大学サークル時代の友人に「珍しいかどうかはわからないけど…」と自由席特急の件を連絡。ほどなく「向かっている」と。さすがだ…。友人氏も合流し、 撮影。バッチリ(^ー^)。迷彩服みたいなラッピングだがインパクトは強い。
旧塗装が関西空港から帰って来るのは少々遅くなるほか、めぼしいものも行ってしまったので南海線はこれで終了。時刻は3時前で撮影はまだ出来るので高野線へ少し回ることにした。場所は以前も行った浅香山である。高野線は南海線より少し前にダイヤ改正を行っており、高野山(極楽橋)への直通運転の大半を取りやめた関係でそれまで橋本以南の山岳区間直通専業の存在だった2000系が橋本までの列車にも使われるようになったり、またこれまであまりなかった行先が昼間に設定されるなどして趣味的には面白くなった。ま、南海線の旧塗装のような大ネタはないが細々としたネタがある。友人氏とダベりつつ撮りながら1時間ほど過ごした。 泉北高速鉄道の3000系。8月に来たときはこの3000系だけまったく来なかったのだが、今日はやたらと3000系ばかり準急に入っていた。画像は中間車を先頭車化改造した車両をつないだ編成。 それまでも若干運転されていたが、今期より毎時1~2本運転されるようになった金剛ゆき各停。写真の6000系は高野線最古参の通勤車。丸いステンレス車体が特徴。
などなど撮りつつ、最後はこの時間から走り始める千代田ゆき各停などを狙おうとしたが…最後の最後にまた対向車とカブってアウト。…また日が長くなった頃に来ようっと。
友人氏と別れ、新今宮に戻る。また大和路快速に当たり大阪へ。クリスマスイブだからか普段より異常に人が多いなかをかすかな記憶を頼りに地下道をかきわけ、旭屋書店へ行って書籍を物色し、そしてまたいつものように新大阪駅へ一旦逆走してホームの「グルメ杵屋」で立ち食いうどんを食べ、そして帰路についたのだった。
青春18きっぷ、あと4回ある。さあ、残りはどうしようか。
架線事故発生
金曜の昼間に南海本線で架線事故が発生し5時間あまり不通となった。当日は難波~住ノ江と貝塚~和歌山市でしばらく普通車のみの折り返し運転となり、車両運用はグチャグチャになってしまった可能性が高い(ちなみに事故当時の旧塗装車はちょうど関西空港に停車中で不通の間は待機しっぱなしだったそうだ)。これでどの列車に旧塗装が走るのかわからなくなった。ヘタすれば明日は走らず車庫で寝てしまう可能性すらある。無駄足の可能性を秘めつつ「青春18きっぷ」で新快速の客となった。車内ではあいかわらず寝ていたが、ハッと気が付くと大阪に着いていてドアも開いていた。もうワンテンポ遅れていたら降りそびれていたかも。自分でもびっくりするくらい目覚めるタイミングが絶妙…。
これまた絶妙に環状線は「大和路快速」が当たり、クロスシートで新今宮へ。乗り換えコンコースを通ると券売窓口に「南海時刻表 発売中」の文字。大手私鉄ではたいてい自社の全駅全電車の時刻表をダイヤ改正毎に発売している。近鉄や京阪のように紙も上質で観光案内やらなにやら載せてると700~800円くらいするのだが、南海時刻表は小型で紙質もイマイチかつ中身もシンプル。なので350円と手ごろな値段。ただ非沿線民が買っても仕方ないのだが、資料的に買っておいた。まさかこれが大活躍するとは思いもしなかったのだが…。
さて、当初の予定なら旧塗装は和歌山市9:04の区間急行に入っている。来る見込みはないが、いちおうそれを狙うことにした。時間的には前行った石津川かなと思い、新今宮で空港急行に乗って、堺まで。そして普通車で石津川へ向かう。ほどなく区間急行が来たのだが…
違う。
南海線の各駅はやたらとホームが長い。しかし普通しか停まらない駅などはホームを持て余してる駅がほとんど。そのためホームの使わないところには柵をして入れないようにしている。ところが写真を撮るにはこれが都合が悪い。撮る位置が手前すぎてホームの一部が入ってしまい撮りにくいのだ。ゆえに南海線の駅はなかなか撮りにくい。先日の石津川は柵の位置がまだマシだったので撮れた。ところが粉浜は難波よりだけ柵がない。おまけに光線状態も良いのでいいポイントとは聞かされていた。上りホームからだと下りだけでなく複々線区間なので後追いになるが上りの難波ゆきの急行系も撮れるしいいだろう。ということでしばらくここで待つことに。(画像は粉浜の上りホームから岸里玉出方を望む。岸里玉出、さらには天下茶屋のホームまで見渡せる)
さて、旧塗装の足取りがつかめないのでどうにも動きにくい。買ったばかりの「南海時刻表」を見ると8:53難波着の普通車が折り返すとすれば9:03発の和歌山市ゆき普通車あたりになる。これがまた折り返してくるとしてもまた普通車で13時くらいまで帰ってこない。そもそもそれで合っているのかもわからないのでとりあえず粉浜で適当に撮ることにした。そうすれば何か目ぼしいのも来るだろう。旧塗装でなくても区間急行みさき公園ゆきは撮っておきたいし、今回のダイヤ改正で急行の代わりに増発された特急の一部は全車自由席(=ふつうの通勤車両)での運転なのでそれも撮ろうと思っていた。ただ、「サザン」の隙間を埋める形で設定されているので本数はそんなにない。この時点の直近は難波発11時15分なのでそれまでの約1時間は粉浜にとどまることにした。適当に「サザン」を撮ったり、今改正でふつうに走るようになった関西空港ゆきの普通車を撮ったり。が、区間急行だけはやたらと難波ゆきの普通車とカブッてしまい撮れない。同じサイクルで来る空港急行はギリギリ撮れるのに…。ステンレス車体の9000系の区間急行が妙に気に入って、撮ろう撮ろうと思ったのに来たら普通車に遮られ…。ついてないなと思っていたら、左側の通過線をサッと派手な電車が通り過ぎる。1000系をラッピングした「なんばparks」の広告電車だった。種別幕は「回送」。このときはなんとも思わなかったのだが…。
数十分後、岸里玉出方からその電車が帰ってきた。右の通過線を走ってくる。まあ、押さえとこうかと思っていたが、ん?種別幕がなんか変だぞ…「特急」!!!もともと狙っていた自由席特急にドンピシャ。ただ、このときやたら天気が良く、行先の「和歌山市」の表示が光の加減で見えなかった。…もう1回チャンスはないだろうかと調べてみることにした。さらにさっき撮れなかった9000系の区間急行も気になるし…。12時前になるのでこの辺で一旦休憩。堺にでも行けば店があるだろと思い、堺へ…行こうと思ったのだが普通車が15分に1本なのでなかなか来ない。おまけにこの日はとにかく寒いのなんの。待つ間はひたすら凍えていた。
堺で仕切り直し。駅ビルのマクドナルドでお昼を食べつつ予想してみる。parksの自由席特急は和歌山市での折り返しもどうやら特急のようで2時前には帰って来る。区間急行はみさき公園ゆきの間はずっと区間急行の運用のようなので目星がつく。これも1時から2時の間に往復してくる。そして旧塗装は前述の難波ゆき普通車で帰って来るなら堺が12時45分着。まあ、間に合うかとのんびりしていた。そして時間ないからまた石津川あたりで…と思っていたらホームに上がる途中で下り普通車が発車してしまった。つぎの普通は12時41分。石津川では間に合わない。やっぱり粉浜に帰ることにしたが、難波ゆき普通車はもうホームに入ってきており、あわててそちらへ。
ふたたび粉浜。晴れていたはずが一転、曇り空。おまけに雪までちらつく。寒い。凍える。でも、撮らないと意味がない。旧塗装は粉浜着13時01分の普通車で来るという予想の元、待つ。そして、来た。
よかった。来たかいがあったというもの。折り返しは関西空港ゆきの普通車なので折り返しまでそんなに時間はかからないので当然それも狙うこととする。そして約30分後
そのあと、9000系の区間急行みさき公園ゆきもやってきた。何度となくかぶられてきたので撮るホームを変えて撮影。軽くカーブがかかっているので雰囲気も違ってなかなか。南海線初のステンレス車9000系はそれまでの7000系列に比べるとまだ新塗装もしっくりきているが、その昔の旧塗装は濃緑の帯1色。写真でしか見たことはないが、なかなか渋い雰囲気だった。こちらのリバイバル塗装なんてのもあれば個人的には面白いが…。
旧塗装が関西空港から帰って来るのは少々遅くなるほか、めぼしいものも行ってしまったので南海線はこれで終了。時刻は3時前で撮影はまだ出来るので高野線へ少し回ることにした。場所は以前も行った浅香山である。高野線は南海線より少し前にダイヤ改正を行っており、高野山(極楽橋)への直通運転の大半を取りやめた関係でそれまで橋本以南の山岳区間直通専業の存在だった2000系が橋本までの列車にも使われるようになったり、またこれまであまりなかった行先が昼間に設定されるなどして趣味的には面白くなった。ま、南海線の旧塗装のような大ネタはないが細々としたネタがある。友人氏とダベりつつ撮りながら1時間ほど過ごした。
などなど撮りつつ、最後はこの時間から走り始める千代田ゆき各停などを狙おうとしたが…最後の最後にまた対向車とカブってアウト。…また日が長くなった頃に来ようっと。
友人氏と別れ、新今宮に戻る。また大和路快速に当たり大阪へ。クリスマスイブだからか普段より異常に人が多いなかをかすかな記憶を頼りに地下道をかきわけ、旭屋書店へ行って書籍を物色し、そしてまたいつものように新大阪駅へ一旦逆走してホームの「グルメ杵屋」で立ち食いうどんを食べ、そして帰路についたのだった。
青春18きっぷ、あと4回ある。さあ、残りはどうしようか。
by tetsuradiq
| 2005-12-24 23:12
| 撮影記