西武・電車フェスタ2009in武蔵丘車両検修場 |
6月だと5時台でも十分に日が差していて明るい。人気の少ない東飯能駅に向かい。数人の待合客とともに電車を待つ。やってきた4000系は、たぶん同業者?という面々がちらほらと乗っている感じである。1駅といってもやや距離は長く、山あいの高麗に到着。ドアが開くと数十人が下車していった。5時台に100人も並ぶとは思えない。慌てる必要はまったくないのだが、みんな急ぎ気味に歩いていく。そうなるとなんだかこっちも焦る気持ちが出てくるが、それは抑えて人の後をついていった。
所要時間公称12分。小規模な住宅地を過ぎると緑いっぱいの山あいを歩いていく。すがすがしい朝の散歩にはもってこいである。最後の急な上り坂を過ぎると、開場を待つ集団が現われた。…30~40人ほどか?多いのか少ないのか微妙であるが、もうちょっと後ろの方が精神的に楽だったかな…。その後、電車がつくたびにどんどん客足は伸び、6時台には抽選定員の100人を越えた。そして、7時に一旦入場門が開き、部品購入組は順番を崩さないように整列の上、なんとテントの下で待機することに。当初天候が怪しかったのだが、実際は快晴で日差しで暑くなりそうではあったので、これはありがたい。検修場は住宅地からも遠く離れており、周囲に迷惑というのも余りないように思うのだが、どっちかというと煙たい存在(笑)の我々をちゃんとおもてなしてくれるなんて、西武はなかなかである。まあ、イベント慣れしているだけのことはある。
9時。いよいよ運命の抽選である。このために前日から新幹線で入って朝4時起きしてきたのだ。くじを引くと・・・
79番ギャーッ!!⊂⌒~⊃。Д。)⊃
やってしまった…。30人以上抜かされる大バック。恨んでもしょうがない、恨んでもしょうがないのだが…。ネット上など見ていると、不遜な輩などは軒並み上位進出を果たしたらしく、神様のいたずらは時に残酷である…。
開場は9時半。即売会場となる工場前にはすでに多くの購入希望者が品定めをしている状態。希望の方向幕は見る限りそれなりに豊富な在庫を持っている様子。ほかにも6000系の行先表示機が結構な数出ているほかは…まああんまり興味ある品はないかな…。行先表示機は買っても電気の知識がないので邪魔になるし(ちなみに西武運輸で発送はしてくれる)、やはり幕のみ。たぶん残っているだろうが、79番という番号では不安だ。
約30分経過し、ようやく会場に近づいてきたのだが、方向幕はどうやらモノが何かはさっぱりわからないようになっていて、ごちゃまぜに入れられているらしい。検品自体は止められているようではないのだが、制限時間5分では新宿線の側面幕にありつけられるか微妙である。そして入場。方向幕は6000系の種別だけが1000円で、あとは一律3000円。側面一体幕と思しきものを2~3本開けるがいずれも池袋線のもの。うーん・・・やばいなと思って検品していくと、やっと1本新宿線ものがヒット!あーよかった。ということでお買い上げ。物自体もそこそこキレイだしひとまず成功…。と思ったのだが、会場横の芝生広場でチェックしてみると、「普通 西武新宿」が破損!!しまった…。このコマ幕のほぼ真ん中に位置していて外からは損品とはうかがい知れず。うーん。去年横瀬でいい思いした反動が来てるのか…?こうなったら再入場だ!。しかし、再入場するにも部品待ちの列は異様に伸びており、1時間くらい待たないと順番が来ない雰囲気すら漂う。しかし、もうんなこと言ってられない。待ってやる!!。
…しかし、まあなんとも無駄な時間である。5分に一度、列が前に進むとそれにつられて移動するだけの時間がただただ続くのみ。埼玉の山奥まで来て何やってるんだろう…。時刻はすでに12時になろうかというところでようやく順番が来たが、待ちすぎて何を狙うかも明確ではなく、側面一体幕もほとんど残っておらず、結局迷ってるうちに時間が迫り、結局101系の手動種別幕をお買い上げ。…まあ、旧式行先表示は個人的に好きだったし、昨年買った4000系の種別幕は一部の種別が省略されてたから、これはこれでいいだろう。
このあと、立川氏司会で「鉄道部品オークション」が行われた。これも恒例らしいのだが、高騰しすぎるのはよろしくないという判断から、今年ははやめに金額を抑えて、あとはジャンケンで決めるというやり方になった。…市場原理にまかせる名鉄のオークションに慣れきっていたので、正直これには驚いた。立川氏の進行はオークションの食うか食われるかといったドキドキ感からはおよそ遠い進行ぶりだった。雰囲気だけということか。旧101系の行先表示器に新幕をセットしたものやマスコンなどが出たが、当然すべて上限額でジャンケンになる。で、毎年目玉として出るのが旧101系の種別プレートなのだが、これ、例年は何枚もひとまとめにしてオークションにかけていたらしく、それで暴騰したとの反省から、今回は6枚がバラバラで売られた。で、1万円のコールで立川氏がストップをかけたものの、空気の読めない輩が3万3万!とコールしまくって収拾がつかず、結局一部は3万円で即決となってしまった(ふつうはルール違反なんだからクレームが来そうなものだが、みんな大人なのかな、流れた)。残った「快速」「準急」「通勤急行」の3枚をかけたジャンケンには私も冷やかしに参加してみたが、一発で敗退(笑)。
グッズを若干買い、そしてやっぱり気になるので3度目の部品の列へ。今度はさすがに列も短かったが商品もほとんどなく、方向幕はもう10本も残らず、しかももう種別幕だけの状態。係の人は完全な損品を探しては1000円に値下げする作業をしている状態であった(あらかじめやってればコマで切って…(以下略))。もう入った以上は買わないとということで、なんか品定めした時に6000系か9000系かのナール書体の種別幕だったようなものがあったので、それを買っておいた。
疲れた…。買うものは買った。見るものは見た。こういうイベントだと食べ物もちょっと楽しみなのだが、暑いししんどいしでお茶を1本買っただけ。もうこれで終了にした。当初、高麗駅にコインロッカーがあると調べていたので、荷物をある程度置いて身軽で行く事も考えたのだが、それをやめたことが功を奏した。
バスで飯能へ行こう。
混雑したバスを降り、いよいよ家路というところ。で、ここで吉野家を見つけてしまいふら~っと…。埼玉くんだりまで来て吉野家か(爆)。で、飯能から急行で昨日来た道を戻り、一旦所沢で下車。鉄活動したい気もあったのだが、疲れに負けた。負けたついでに次の池袋方面が特急。…たまの旅行だ(爆)。特急料金も350円である。池袋~所沢だけの利用も多いと聞くし、別におかしな使い方ではない。ちょっとだけ疲れを癒すにはちょうどよかった。…ただ、なぜか座席が進行方向と逆を向いていたのだが(笑)。
池袋に戻ってきた。池袋から東京へ出るには(丸ノ内線を使えば別だが)、新宿は通らざるを得ない。新宿といえば京王、京王といえば…「C&C」。…病気か?ということで夕食代わりに2度目の「C&C」。今度はテーブル席のある新線新宿店でポーク中辛、トッピングチーズである。カレーにチーズって意外に合うんだよね…。最後を〆て、中央線の快速で東京へ戻り、お土産を買って、新幹線へ。実はエクスプレス予約の「グリーンプログラム」のポイントが去年後半に新幹線を結構利用した関係で「こだま」ならグリーンプログラム適用のところまでこぎつけていた。しかし、これ、1枚の特急券で途中まで「こだま」あとは別、という買い方が効かないようで、結局断念。ふつうに「のぞみ」~「こだま」になった。まあ東海道区間で「こだま」使うと帰りが格段に遅いし…。あー、もったいないが結局貯めたポイントは使うことなく権利放棄してしまった。
後日談。買った3本の方向幕。新宿線側面一体幕であるが「普通 新線新宿」の破損は武蔵丘で開けた時に出てきた幕の破片をほぼかき集めていたことで、修復すると小穴が何箇所か開いている程度にまで回復した。ただ、この幕、「この車両は○○どまり」がまったくない3000系用のものだった。てことはもう1種類あるのか…。一方、種別幕2本であるが、ナール体だと思った1本も実は新101系のもので、すなわちまたダブって買ってしまったことになる。おまけに、2本とも幕の真ん中の空白分が派手に破損。結局3本買って美品の幕は1本もなかった。いや、大事にしますよ。大事にするけど…。とほほ…。
さあ、西武のイベント、楽しいとは思うけど、まがりなりに幕はこの2回でそれなりに買えたわけだし、遠征するかどうかはまた考えよう…。