模型というもの、ちょっとでも実物に近いほうがいいに越した事はない。グリーンマックスのエコノミーキットなどの板キットの場合、車両の窓ガラスはセロハンを貼って表現するため、どうしても一段奥まってしまう。最近はクロスポイントのキットだと完成品並みの窓パーツが付属していて、車体とツライチの窓を表現できるのだが、近年のディティールアップへの欲求を満たすべく、クロスポイント名義でエコノミーキットの前面窓をリアルにするパーツが発売されている。
製作してからしばらくたっている阪神5271編成+5273編成である。もちろんすでにセロハンによって窓ガラスを表現しているのだが、このセロハンをはがして、画像の「阪神通勤車用窓ガラス」で窓ガラスのディティールアップを施してみようと思う。
はじめは「要はセロハンをはがしてこのパーツを窓に押し込めばいいんだろ」というひどく簡単な発想をしていた。開始したのは東急7000系を完成させたすぐあと。たかだか1~2時間もあればできる…なんて思っていたのだが、説明書を見ると「窓をはめ込む部分のテーパー(ちょっと勾配がついている)を削れ」とある。まあ表のHゴムのモールドまでは関係ないがこわごわとデザインナイフで窓の内側を削ってパーツをはめてみるが、はまらない。このパーツ…窓にあってないんじゃないか?なんて人のせいにしようとしかけたが、単にパーツの余白部分とセロハンを止めていたゴム系接着剤の残骸が干渉していただけだった。…やっぱこういうのは事前にやっとかないとダメだよな…。てことで初日は2両でやめ。で、今日最後の2両も現物合わせのような状態で作業。結果。
…画像じゃわかんないすよね(笑)。実物を見ると、確かにHゴムのモールドとはツライチにはなった。なんとなく雰囲気は良くなったようには思う。ただ、よく見ていただきたいが、5274の左の窓、カドが白っぽくなってます。これ、パーツ押し込んでたら破損しましたorz…。このパーツ、プラ製なのに弾力性が異様になくて…。もう1個パーツ買うか、ほっとくか…。