犬山のりもの大博覧会・鉄道部品バザー |
小牧線に乗り犬山を目指す。小牧線に乗るのは昨日を合わせてはじめてである。うーん、ローカルムードと都市近郊が入り混じった路線である。高架になっている区間も駅舎は古ぼけていたり、田園と住宅密集地がバラバラと現われたり。犬山で乗り換えて犬山遊園へ到着。しかし、この時点ですでに50人以上が列を作っていた。えーっ…もうこんなに並んでるのか?見込みと全然違うという事態に私の頭は混乱・・・というより糸がプツリと切れた。ネットで事前告知された販売内容では数はそんなにないということがあらかじめ発表されており、これだけ並ばれたらもう欲しいものは買えないと思ってしまったのである。…で、もう順番を確保することはやめて、ちょっと気になっていたことを実行することにした。
今回の即売は主催者の意図としては「犬山遊園駅からモノレールで来る」前提であったと思われる。なので、購入順は「会場で並んだ順」とだけ発表されていた。しかし、モンキーパークの入り口はモノレールからのところだけでなく、他にも数箇所ある。ひょっとしてこっちから…という人がいるんではないかと思い、敢えてそっちへ行ってみることにした。
モノレールの軌道に沿って歩く。成田山駅まではほぼ並走するが、その後はモノレールが山に入ってショートカットするのに対し、道路は一旦モンキーパークから離れて、その後急坂でえっちらおっちら登るはめに。しかも、一瞬道を間違えた?と思うくらいに方角が違うところを歩くので進むのが怖いほどであった。
結局20分近く歩いて入り口に到着…したのだが、誰もいない。少しすると係員の人に声をかけられる。もう遊園の駅で販売数超えるくらいの人がいるから駅に行っても無理という感じのことを言われる。ここから入るのもやっぱりダメらしい。そういえば何人かそれっぽい人がすれ違ってたので同じように断られてたのかなと思いながら、ただ、前売りを買っている以上ムダにはできないので戻る。ということで再びウォーキングである。不思議なもので行きは道がわからないからこわごわ行くが、帰りはわかってるのでスイスイ進む。「あれ?こんなもんだっけ?」という感じであった。降りて並ぶとやはり100人以上が並んでいる風に思えた。
モノレールは通常開園時間ギリギリに1便目が出るのだが、こんな状態なので臨時便が出ることに。3両組成のモノレールに果たしてこんだけ乗れるのか?という気もする。もともとそんなに広くないモノレールのりばな上に、かかっているスタッフも少なく乗車に時間がかかる。それでも、不思議なもので行ってみたらまだまだ余裕があった。輸送力あったのね。このモノレール…。ちなみに、ここで乗車順に手持ちの券に番号が振られた。購入順の確認用ということらしい。しかし、この辺から雲行きが怪しくなってきた。
モノレールは途中にさっき横を通った成田山駅がある。ここからも乗車があった。そう、ここからの人には数字が振られない。そして、モノレールが動物園駅に着くとワッと人が降り、しばらくつっかえる。多分こんなに混むモンキーパークはそうないんじゃないだろうかというくらいの人手である。で、駅を出ると、いちおう順番に並ぶという話になったのだが、ここでトラブルが勃発。
・成田山から乗ったから番号がない。
・そもそも犬山遊園で番号が振られたなんて知らない。
・先着って書いてあるんだから今並んだ順じゃないのか?
というルールの穴という穴が全部出てきたのである。列はモノレールで一旦シャッフルされており、先頭の方では犬山遊園で振られた番号順に並んだようなのだが、もう途中からはグチャグチャ。あちこちから罵声のような声が噴出するなかまだ開始まで30分以上あるのにどう対処するんかいなと思ったが、結局苦情に対応していたモンキーパークの係員は途中から状況を放置、あちこちから恨み節が聞こえてくる状況の中、開始時間も30分ほど早めて販売を開始してしまった。こうなるともうみんな諦めたような感じでシレーッと列が進んでいった。…結果オーライだが、これは作戦勝ちという気もする。
名鉄直轄の即売会は1から10までルールを決めて運営しているのだが、今回はまったく穴だらけであいまいなルールが案内されており、とてもスムーズに行きそうにはないだろうという印象があった。入り口が複数あるうえに会場からの距離が長い以上、順番を管理することはまず不可能である。たとえば「犬山遊園駅からモノレールに乗った人に購入順の整理券を渡す」として入り口を1箇所に絞ればこんなことにはならなかったのだろうが。モンキーパークが音頭を取った企画としか思えないけれど、結局鉄道部品即売の繊細さをまるで認識せずに単に客集めでやったんだろうなという印象が残った。まあ、もうモノレールもなくなる以上、もう2度とここで即売会はないだろう。
さて、もう買えそうなものはほとんどないといのは理解していたが、やはり遠目で幕やら系統板が次々買われていくと気分もブルーになる。あーあ、何しにきたんだかという気持ちの中、時間だけが過ぎる。結局順番が来た時には系統板はおろか方向幕はかろうじて種別が2本だけ残っている状態。ほかにはもう欲しいものはない。ルールは1人2品だったのだが、もういいやと種別幕を1本購入。ところが、後で中身を見ると、この幕昔買った種別幕とまったく同一だった。もう…なんでやねん。
…と、サルに聞きたいくらいの気持ちであった。最後に、モノレールやパノラマカーの引退に際しての展示が行われている「のりもの大博覧会」の会場でひとしきり展示物を見て、モンキーパークは終わりにした。
さ、このあとは1日パノラマカーを中心に撮影にいくことにする。それは別項で。